Day11
レースレポート

池本真也

レース名:Grand prix Groenendaal
種目:シクロクロス 60分
開催日時:2016/01/04
場所:オランダ Sint-Michielsgestel
天候:晴れ 気温6℃
チーム名:Frieten (フリッツェン)
結果:完走 (同一周回、順位不明)

サプライヤー
フレーム&ホーク:OnebyESU アルミニウム テストバイク 510mm Mサイズ
ブレーキ:DIXNA カウンターカンティブレーキ
ハンドル:OnebyESU ジェイカーボンネクスト 400mm
ステム:OnebyESU 77ステム 100mm
シートピラー:OnebyESU カーボンムンク シートポスト 27.2mm
ホイール:NOVATEC SPRINT (チューブラー)
ジャージ:BIORACER カスタム プロフェッショナル シクロクロス エアロスーツ 
サプリメント:シトリックアミノ(メダリスト・ジャパン)
アルティメイトエボリューション レース前 2袋 レース後1袋
ヘルメット:LAS GALAXY マッドブラック

オランダ遠征最終レースは、ステイ先から車で15分ほどの町で行われたGP Groenendaalに参加しました。主催者のグローネンダールさんは2000年に当地で行われた世界選手権を制した名選手です。ナショナル選手権を翌週に控えているので、U23オランダナショナルチーム入りする選手を筆頭に、元世界チャンピオンのマイク・トニセンやオレンジベイビーサイクリングチームなど強豪ぞろいのナショナルレースでした。コースは平坦なホテルの敷地を使用していて、湿った芝、バンクの付いたコーナー、キャンバー、5段ほどの階段、人口の砂場等でなっていて、オランダらしいテクニカルながらもスピードを殺さないコース設定でした。

UCIポイントもオランダナショナルポイントも持っていない為に最後尾からのスタート。凸凹の少ない芝生からのスタートで相変わらず強烈な速さだが4レース目ともなると身体や眼が慣れてくる。1周目にコーナーが下手な選手が前に入ってしまい集団から離れてしまう。ここで気を抜かないように気をつけながら走り、GIANT MTBチームの選手を目標に走る。20秒から徐々に詰めて行くが、追い込んで身体がいっぱいになってしまい、階段直後のキャンバーでペダルを嵌められずにもたついてしまう。周回板を見ると5周が見えるが、このスピードコースで独走では完走すらきつい。とにかくラップアウトをされない事を心掛けて全開で踏んでラスト2周でGIANTの選手を抜かす。ここからも全開で行き、後ろから優勝者が迫っていたがギリギリ最終周回に入れた。最終周回のピットを過ぎるとサポートのハリーさん、松井さんが興奮して喜んでいてくれている。彼らがいなければレースは成り立たない。最後尾で最終周回に入ったのでコースのあちこちで片づけが始まっていたり、観客が入ってきている。この雰囲気はヨーロッパのレースを走りきった者にしかわからないだろう。ブラケットのネジが緩んでしまい右レバーは握れないが、ミスをしないように気をつけながら走りゴール。

もう力を出し切った感あふれるレースでした。今回もハリーさん、松井さんがサポートして頂き、ヒュープさんや友人たちも応援に来てくれて、気持ちが高ぶりました。3レースをこなした後で背中が張っていたり、胃も疲れていて体調は良くありませんでしたが、気持ちだけで走ったレースでした。たかがナショナルレースでの完走に価値があるかは、その人次第です。しかし自分には強く願っていたオランダに再び来て、日本のコースとは全く違うテクニカルながらスピードを殺さないコース、高いレベルの選手、志高い選手、私のチャレンジを支えてくれる現地サポーター・・・ の中で、どうしても日本では出せない力を出し切る走りが再び出来た事は最高の嬉しさがあります。

今回の遠征ではDiegemとLoenhoutと世界トップレースに参加しましたが、35分しか走れないのでは体験にはなりますが、より力を高めるのには選手の為にはなりません。仮に2つのトップレースに出ずに他のナショナルレースを走ったならば、60分きっちり走り、レースでしか獲れない、より力を高める為の経験が出来たと思います。近年のシクロクロス人気に伴い、ナショナルレースのレベルや参加選手数も上がっています。自分の足元をシッカリ見てレースを選ぶ事の大切さをオランダ、ベルギーでレースを走った事で思い知りました。

ヨーロッパでレースを走るのは楽しいだけじゃ無い事も多くありますが、またこの地に来たい!チャレンジしたい!と強く思います。みなさん応援&サポートありがとうございました。

数日オランダを楽しんだ後、1月7日に帰国します。